「性」の基礎知識

『ふらっとライフ』の第6章「「合意」が大切!」の執筆者である中山良子さんが、10月にSNS上で紹介してくださったこちらの記事

「変わるか 日本の“性教育”」(NHK)

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20201006/k10012648811000.html

によると、

>アプリのチャットで助産師などの専門家が性に関する相談を無料で受け付けるアプリ「スマルナ」。
>アプリのダウンロード数は新型コロナウイルスの感染が拡大したことし3月以降急増し、今もコロナ前のおよそ4倍の月4万件にのぼっています。

>ところが若い世代は性についての知識がかなり不足していると担当者は驚いています。

とのこと。

知識不足から来る、予期せぬ妊娠を防ぐには、どうすればいいのかな?

あるいは、「合意」の上のセックスだと思ってたけど、それって本当?

コンドームの役割って、「避妊」だけでしょ?

そんな疑問に対しては、『ふらっとライフ』の第6章「「合意」が大切!」を読んでみてほしいです。

また、
「トランスジェンダーとフェミニズム ツイッターの惨状に対して研究者ができること ― 」(堀あきこ)https://transinclusivefeminism.wordpress.com/2020/09/04/hori2019a/

に書かれているように、

>ツイッターでは徐々にトランス女性に向けられる差別や排除の言葉が大きく、露骨になっていきます。

>現在では、差別発言によって人の命が奪われたと聞いても否定できない、「あぁ、起こってしまったか」と思ってしまうような、そんな“惨状”が広がっています。

という状況も起こっています。

この状況については、『ふらっとライフ』の第5章「トランスジェンダー・ライフ」の執筆者である仲岡しゅんさん自身も、WANというサイトで論考を発表されています。

→「法律実務の現場から「TERF」論争を考える」

(前編)https://wan.or.jp/article/show/9099

(後編)https://wan.or.jp/article/show/9100

  ※TERF=Trans-exclusionary radical feminist:トランスジェンダー女性を排斥する
                       ラディカル・フェミニスト

ぜひ、本書第5章と併せてご覧いただき、人の「ライフ」に対する言葉の力の大きさに向き合ってくださる方が増えることを願っています。

人の日常は、誰かの言葉によって、天国にも地獄にもなり得ます。

また、知識の有無が、人の日常を天国にすることも地獄にすることもあります。

触れ合う(触れ合わざるを得ない)人の範囲が限られている今、

自分の知識や思考が偏狭になっていないか、

特にデリケートな「性」の領域について、考える機会にしていただければと思います。

2021年1月5日

伏見裕子

ふらっと教育パートナーズ

人権&セクシュアリティ教育を「ふらっと」な視点から考えるサイトです。 書籍『ふらっとライフ』の制作メンバーが、勢い余って本の中から飛び出してきました! ※『ふらっとライフ』は、大阪府立大学工業高等専門学校の人権&セクシュアリティ教育「ふらっと高専」の指定教材です。